オスメニアピークすぐ『キャンピンググラウンズ・マンタロンゴン(Campgrounds at Mantalongon)』

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さぁ、キャンプだ!

1日目

 『カジノピーク(【絶景なり、『カジノピーク』】参照)に別れを告げ、本日の宿泊地、『キャンピンググラウンズ』にやってきた。『カジノピーク』や『オスメニアピーク』からバイクで15分ぐらいの距離だ。『オスメニアピーク』に行くことを決めたときは、山を下った海岸線沿いにあるホテルに泊まるしか術はないものと思っていたが、グーグルマップ先生に尋ねてみると、なんとなんと、こんなに近くにいいキャンプ場があったわけだ。

 このキャンプ場は少し高級の部類に入るだろう。持ち込みテントの区画の他に、おしゃれなロッジや、キャンピングカー、そして私が宿泊したグランピングテントなどがある。レストランやプールもあり(セブのキャンプ場ではそれほど珍しいことではないが)、何より驚いたのはグランピングテント宿泊者専用個室シャワー&トイレがあることだ!!しかもオートロック!下の写真右側の建物に私だけのトイレ(とシャワー)が用意されている(笑)!

 3時のチェックイン開始時間に合わせて『カジノピーク』に別れを告げたのだ。早速受付を済ませる。高級キャンプ場なので多少お値段は張る。私が泊まるグランピングテントは一泊4,000ペソ。水、無料。朝食も込み。なんと、テントの中にクーラーまである!普段はこんなに高級なキャンプはしないが、今回は『オスメニアピーク』のために奮発した。さぁ、初グランピング!

 テントにはベッドルームとリビングルームがあり、テーブルやランプなどキャンプに必要なものは全てそろっている。至れり尽くせりキャンプだ。バイクキャンパーには大変便利だ。

 セブの山は冷えるため、早めにシャワーを済ませ、夕飯の準備にかかる。食事もお酒も整ったが、食事の前にもう一つ準備がある。今回のメインイベント、焚火だ!このキャンプサイトには焚火台も設置されており、受付の際に薪も頼んでおいた。高級キャンプ場だけあって薪も250ペソとしびれる値段だ。私がよく利用するセブ市近くのキャンプ場は50ペソと聞けば、どれだけ高級かお分かりいただけるだろう。セブのキャンプ場では、薪を頼むと時間を尋ねられ、時間になるとスタッフが薪をくべて火をつけに来てくれることが多いが、今回もそのパターン。いい感じに日も暮れてきたぞ!

 揺れる炎を眺めながら飲むウイスキーは格別だ。曇り空の合間に星も見える。この場所からは南十字星は木立に隠れて見えないが、北には北斗七星がくっきりと瞬いている。蛍の小さな光も見える。これ以上の癒しがあるだろうか。ただただ静寂の中の美しい光に魅入られる。また来たいと素直に思う。

 この日は登山疲れもあり、炎を眺めるうちにうとうとしてきたため、早めにベッドに入った。

2日目

 朝は散歩。濃紺の空がゆっくりと淡い色に変化するのを眺めるのがいい。施設の中を散策してみる。遠くの山々に雲が薄くかかっていて美しい。
 施設の外に出て、周りを散策してみることにした。フィリピン人は早起きだ。近くの採掘場(?)には朝の6時には人が続々と集まってきている。週末も働く彼らに敬意を表しつつ、ただ誘われるように前方の山に向かって歩いていくと、…馬だ!馬がいる!フィリピンでは山に上るにつれてウシとヤギ率は急上昇するが、馬は初めて見た!山々を背にたたずむ馬のなんと絵になることか。ここだけフィリピンじゃないみたいだ。じゃあどこかと尋ねられたら答えに困るが、青い海のイメージが強いセブ島で、こんなにも山の雄大さを見せつけられるとは。

 思いがけぬ馬の登場もあり、いい早朝散歩だった。さてさて、小腹が空いてきたところだ。7時に朝食をお願いしてあるのでテントに戻り、その時を待つ。レストランで朝食を食べることもできたが、自然の中の食事の方が良い。
 7時になると、ウエイターの身なりの男性がお盆に水とナプキンをのせてこちらに歩いてきた。テントのテーブルにマットを敷き、朝食の準備を整える。すごい。テントなのにレストラン風(笑)。
私は朝食メニューの中から、フィリピン料理の『シシグ』を頼んでおいた。目玉焼きがのったおいしそうなシシグとコーヒーが運ばれてきた。

 「いただきます。」 大自然に囲まれたオープンカフェで食べるシシグは1.5倍増しにうまい。ライスはしっかりニンニクがきいていてこれまた食事が進む。そして食後のコーヒー。苦いだけのコーヒーではなくて、ほんのり酸味もあり私好みでうれしい。味・雰囲気・サービスともに満足いく朝食を済ませ、コーヒーをちびちび飲みながらまた頭を空っぽにする。

 チェックアウトの12時ギリギリまで、プールに入ったり、コーヒーを淹れて飲んだりとキャンプを満喫し、帰路につくことにした。

 【うまい!アルガオ名物『トルタ』】編に続く…。

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