セブに『ビアードパパ』がキターーー!!

くらす

 セブには『SM』『アヤラ』『ロビンソン』など、大きなモールがたくさんある。日本のモールより規模も大きく、ファッション、スポーツ用品、雑貨などなど、様々な専門店が軒を連ねる。日本の有名なファストファッションブランドや、100均(実際は88ペソ均一)、眼鏡屋、ラーメン屋などもあり、必要なものはだいたいそろっている。そんな中でも私は『SM』をよく利用する。

『ビアードパパ』と書いてある!

 いつものように『Jモール』という『SM』系列モールに買い物に赴いた。『Jモール』の『J』は『Japan』の『J』だ。(たぶん)。というのも、このモールは東急インと隣接しており、モールの中に入れば、壁一面に日本ちっくな漫画が描かれている。日本でも大人気のアニメの等身大フィギアも飾られており、『IZAKAYA TERACCE(いざかやテラス)』なるレストラン街まである。

 ふと、1階から吹き抜けている3階を見上げてみると、なんと! あの『ビアードパパ』の文字があるっ!エスカレーターで3階に駆け上がる。が、そこに店はまだなく、フロアの一角を覆ったカバーには『2025年3月開店』の文字⋯。今2025年5月ですけど⋯(笑)。工事が予定を大幅に遅れるのはセブでは当たり前。気長に待つしかないのだ。

あれから4ヶ月

 5月に『ビアードパパ、オープン』の文字を目にして依頼、Jモールに行くたびに3階を見上げるのが日課となった(笑)。
 6月、7月⋯まだ覆いが被さっている。ある日を最後に『2025年3月開店』の文字が消された(笑)。
 8月、もはや年末の帰国の際に日本でシュークリームを買おうと心に決める。
 9月、いつものように上を見上げる。期待値10%ぐらい(笑)。あれ?人が座ってなんか食べてる。シュークリーム食べてる!!!!

 ついに、ついに開店したのだ!

フィリピン『ビアードパパ』メニュー

 ご覧の通り、フィリピン版ビアーアドパパは日本とは若干メニューが異なる。
 まず最初に、日本の『シュークリーム』は英語では『Cream puff(クリームパフ)』と言うことを確認の上でメニューをご覧いただきたい。縦軸一番左にシュー皮の種類がずらりと並んでいるのがお分かりいただけるだろうか。レギュラーサイズのシュー皮は全部で4種類(上からハニー、オリジナル、クッキー、エクレア)。更にミニサイズが2種類と、『カゼカゼ』という細長いシュー皮がある。
 そして横軸(笑)。横軸は中に注入されるクリームの種類である。左から、バニラ、クッキーアンドクリーム、塩キャラメルと3種類。つまり、縦7× 横3=21種類のシューックリームがあるのだっ! さすが、フィリピン…。甘いものに実に貪欲である。
 とりあえず、『結局オリジナルが一番うまい』という私の信念に基づき、『オリジナル × バニラクリーム』を注文。加えて『クッキー × 塩キャラメル』、さらに『カゼカゼ × バニラクリーム』を注文し、結局目新しい物の誘惑に負け越した。外国ではよくあることだが、レジで名前を聞かれる。できたときに大声で名前を叫んでくれるのだ。


 ちなみに、フィリピンの接客サービスの大らかさに慣れると、日本の行き届きすぎとも言えるサービスはいかがなものかと思えることもある。言いかえれば、それほどフィリピンの接客は店員ファースト(笑)。スーパーのレジでも、こういった食べ物の店でも、とにかく待たされるのが当たり前。日本人の感覚では、客側にしろ、店員側にしろ、自分のせいで長蛇の列ができていたら何とも居心地が悪く、申し訳なく思うものだが、フィリピン人は全然気にしない。フィリピンと日本を足して2で割ったら丁度いいといつも思うものだ。
 3つのオーダーを腰を下ろしてのんびり待っていると、ようやく名前を呼ばれ、待望のシュークリームを手に入れたのだった。今回はお持ち帰りにしたため、早々に帰路につく。

いただきました、『ビアードパパ』

 帰宅後、はやる気持ちをおさえ、至福の時を演出するために欠かせないコーヒーを淹れる。これに手を抜いてはいけない。
 できた!早速テーブルに今回の収穫を並べる。

 オリジナルは説明不要のうまさ。さくさくのシュー皮に甘さ控えめのバニラクリームが絶妙だ。他の2つはどちらも皮にもっと歯ごたえが加わり、サクカリといった食感。どれも甲乙つけがたきうまさ。甘さとコーヒーの苦さの無限の連鎖を楽しみながら、次は何を食べようか思いを巡らせるのであった。

タイトルとURLをコピーしました