セブ島のトップ『オスメニアピーク(Osmeña Peak)』

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オスメニアピークを目指す

 オスメニアピークはセブ島で一番高い所だ。オスメニアピークを『山』と呼ぶよりは、山岳地帯にある一番小高い「丘」といったイメージだろうか。この一帯には小高い丘が多く立ち並び、その景色はまるで『ボホール島』の観光名所『チョコレートヒルズ』さながらである。なので、オスメニアピークからの景色は、よく『セブのチョコレートヒルズ』と称される。

 セブ市からバイクで休憩をはさみながら走ること3時間、それまで眺めていた海の景色から一転して山道を登り始めたらもうすぐ『マンタロンゴン(Mantalongon)』だ。マンタロンゴンには小さな市場があり、かごには人の背丈ほどの野菜が山盛りに詰め込まれている。ここは特にキャベツの生産が盛んなようで、オスメニアピークを目指す途中にも山盛りのキャベツを背負ってビーチサンダルや長靴で山を下る農夫を見た。

驚くことに、彼らは山を下った後、このままバイクに乗って市場にキャベツを運ぶのだ。私なら一発でむちうちになるだろうと思う…。

 さて、マンタロンゴンを過ぎればオスメニアピークはもう遠くない。山道をどんどん上がっていくと、サヨーテという野菜畑が現れる。サヨーテは和名でハヤトウリと呼ばれるようだが、私は日本でお目にかかったことはない。サヨーテについては『食す』の中で別記したいと思う。

オスメニアピークに登る

 ついに登山口だ。ここで登山名簿の記入や入山料等*の支払いを済ませる。ここではガイドをつけることが義務化されているそうで、「ガイド料は最低100ペソです」と、ぼんやりチップの要求を受ける(笑)。

*参考までに、入山料50ペソ、ガイド料100ペソ、バイクの駐車料金30ペソ

 とうとう山頂を目指して出発だ。道すがらガイドの女性が「これはアディ〇スのロゴの形の岩」だの「これは親指を立てた形の岩」だの説明をしてくれた。そして、これはフィリピンガイドあるあるだと思うのだが、ガイドさんが度々足を止めて大量の写真を撮ってくれる(笑)。ただ撮るのではない。ポーズや顔のアングル等も指定される(笑)。私のスマホを使って景色のビデオ撮影までしてくれる。そのため、私のスマホの充電は底をついてしまった…。(念のため2台持っていたため事なきを得たが)

 そんなこんなで度々足を止めつつも、登山道はそこそこ整っていてわかりやすいため、1時間もかからずに山頂に到達した。

The オスメニアピーク!

 なるほど、圧巻の景色だ!手前には『鰯の群れ』で有名な『モアルボアル』の町があり、海を挟んで隣の『ネグロス島』まで見渡せる。奇岩ならぬ奇山が立ち並び、他では見られない特別な雰囲気をかもし出している。『ボホール島』の『チョコレートヒルズ』は山々が丸みを帯びており『柔』のイメージなら、オスメニアピークから見る山々はもっと尖った『剛』のイメージを受ける。

 当日は曇っていたが、ガイドさんいわく、ほとんどの日は霧が出ているため私はラッキーとのこと。壮大な景色を眺めながらガイドさんに写真を50枚ほど(笑)撮られつつ、山頂でお菓子をいただき、山頂を満喫した後下山した。

 第2目的地である『カジノピーク』に赴くためである。

 セブ島の『オスメニアピーク』に匹敵する絶景、【絶景なり、『カジノピーク(Lugsangan Cassino Peak)】編に続く⋯。

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